イラクの仲裁はイランのため

■仲裁に動くイラク
 イランとイラクは対立中。そこでイラクが仲裁に入るが、イランとアメリカの舌戦は止むことはない。イラクが仲裁に入るが、イランは不可侵条約を提案する。これはイランに都合が良い話で、仲裁にはならないことをしている。

イラン、近隣国に不可侵提案=対米緊張緩和も模索
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190526-00000087-jij-m_est

■仲裁の目的
 国家間が対立すると必ず仲裁国が現れる。これは建前では平和だが、本音は仲裁国が利益を得るため。仲裁国の友好国を応援し、仲裁国の対立国から利益を奪うことが目的。日露戦争でアメリカが仲裁国になった。これは善意ではなく、ロシア帝国から国益を奪うことが目的だった。

 アメリカの仮想敵国はロシア帝国。そんな時に日本がロシアと戦争した。そこでアメリカは日本を利用して国益を得ることを模索する。アメリカは日露戦争の仲裁を名乗り出ると、日露戦争の結果を日本有利にした。

 アメリカは日本有利にしたので、日本から手数料がもらえると思った。国際社会のマナーとして仲裁国に手数料を払う。アメリカはシベリア利権を求めていたから、日本政府に民間人のハリマンを派遣。歴史に残るハリマン構想を日本政府に伝えた。

 だが当時の日本は国際社会のマナーを知らなかった。日本としてはアメリカの善意だと思いこんでいた。そこへ民間人のハリマンが来ても理解できない。国際社会では直接手数料を渡すと国際問題になる。国際問題を回避するために間接的な渡し方が使われる。

 日本はアメリカに手数料を渡さなかったことでアメリカを怒らせた。この後も日本は国際社会のマナーを無視。理解できないから悪意は無い。だがマナー無視が積み重なり、行き着いた先はアメリカ主導のABCD包囲網だった。

 イラクとイランは知っているから、事前にイラン有利になるようにしている。さらにアメリカも知っているから、イラクが敵国だと認識。公にはイラクの仲裁は美しいが、裏側では国益優先。

■不可侵条約の意味
 イランは隣接国に不可侵条約を提案した。見た目は美しいが中身はイランだけが得をする。現状のイランは敵国に半包囲されている。しかもアメリカはサウジアラビアなどに武器を売る。公の内容では陸戦も意味している。

米政権、サウジなどに80億ドル規模の武器売却へ イラン情勢受け
https://www.msn.com/ja-jp/news/world/米政権、サウジなどに80億ドル規模の武器売却へ-イラン情勢受け/ar-AABRDqk#page=2

 公にされた対戦車ミサイルは歩兵が扱う。これは明らかに歩兵がイランに侵攻する意味。これはサウジアラビア陸軍がイランまで侵攻するからアメリカは武器を売る。イランは動向から察知して、隣接国に不可侵条約を提案するのは自然。

 今のイランではサウジアラビア軍まで参加すれば、確実にイラン首都テヘランまで到達される。こうなればイラン正規軍とイラン国民が反乱を起こす可能性が高い。何故なら今のイラン政府は宗教組織が支配する独裁を採用。

 革命は貧しい国民を救うためだったが、革命後の生活は苦しいまま。これが原因でイラン国民は不満を蓄積している。イラン政府は国民の反乱対策とイラン正規軍を疑い、宗教組織の私兵であるイスラム革命防衛隊を作った。イランは恐怖政治で維持しているから、イラン首都まで侵攻されると困るのだ。

■空爆には耐えられる
 アメリカ軍の空爆だけならイラン政府は耐えられる。イラクのフセイン大統領もシリアのカダフィ大佐も空爆されても独裁政治は維持できた。これは火力だけでは戦争に勝てない証。

 空爆などで敵国の政権活動を妨害することはできる。これは移動を妨害するだけで政権維持は可能。フセイン大統領とカダフィ大佐が政権を奪われたのは、首都まで歩兵が侵入したら。

兵科の機能
歩兵:正面攻撃・占領機能
騎兵:側面攻撃
砲兵:正面防御

 兵科の機能から見れば、土地を占領できるのは歩兵のみ。歩兵が土地を占領することで勝利できるので、歩兵がいなければ戦争には勝てない。だからイランはアメリカの空爆だけなら耐えられる。だがサウジアラビア陸軍が侵攻すると耐えられない。このことからイランは不可侵条約を提案する。

■泣くのは中国
 アメリカ軍が空爆に限定すればイラン政府は耐えられる。これは長期戦になり、イランへの空爆が定期的に実行される。そうなれば5年以上継続する。もしくはアメリカ軍が空爆を提供し、サウジアラビア陸軍がイランに侵攻する可能性も有る。

 こうなれば短期戦で終わるがイラン政権は交代する。これは独裁政府の終わりだから、イラン国民は独裁から救われる。同時に旧政権が交わした中国との約束は反故にされる。つまり一帯一路が無かったことにされる。

 イランへの空爆が長期化すれば一帯一路の経済圏は遮断される。これでは一帯一路に参加した国は離脱する。イランの政権交代で一帯一路から抜ければ、中継地点を失い一帯一路全体が機能停止。これでも参加した国は離脱する。

 イランは一帯一路の陸路と海路の中継地点。イランを攻撃すれば一帯一路の陸路と海路を遮断できる。だから米中貿易戦争で対立するアメリカには好都合。これは見た目ではイランとアメリカの対立だが、中身は中国との間接的な戦争なのだ。

■イラクは敵国
 イラクの仲裁が成功すれば喜ぶのは中国。イランは空爆もされず不可侵条約でイランは安泰。これは一帯一路が長期的に安定することを意味する。そうなれば中国はイラクに手数料を渡すだろう。

 アメリカとしてはイラクの行動は敵対行為。表向きは冷静だが、裏ではイラクを激しく怒っているはず。だからイラクは後にアメリカから報復を受ける。イラクも知っているから、明らかにアメリカとの戦争を覚悟しているかもしれない。


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