中国共産党の矛盾

■中国共産党の派閥争い
 今の中国共産党は伝統を否定している。チベット・ウイグルの伝統を否定して中国化を進めている。中国国内の宗教を社会主義・共産主義に適合化させる政策を進めているが、これは中国共産党が宗教の神になることを意味している。

 中国共産党は伝統を否定するが、同時に中国の伝統を使う矛盾を持っている。これは中国の政策の問題点であり、江沢民派と習近平派の対立と言えそうだ。

■江沢民派は伝統利用
 江沢民派は中国の神話から黄帝を用いて宗教・民族の「同根・同祖・同源」化を進めており、中華民族の祖にしようとしている。問題なのは純粋な漢民族は既に消滅しており、今の漢民族は混血。このため江沢民派の中華民族は、“中華思想の民”が真の意味ではないだろうか。

 中華民族ではなく中華思想の民が本来の意味であれば、中国の神話である黄帝を頂点とすることで宗教・民族を「同根・同祖・同源」化可能。これは中国の多民族国家化ではなく中国の多人種国家化への移行を意味する。

国家社会主義
National socialism :民族主義(経験則)    →国家と国民は一心同体
State socialism  :社会主義・共産主義(理屈)→国家と国民は対等

 現在の多人種国家はアメリカのみで、アメリカは旧約聖書の天地創造を基点としている。旧約聖書を用いるユダヤ教からキリスト教・イスラム教は生まれているので、人工国家アメリカは旧約聖書を頂点としたState socialismに成功している。

さらにアメリカは国家と個人が直接契約する関係だから、自然国家の様に家族単位で国家と契約する国とは異なり民族化が難しい。その結果アメリカは多民族国家ではなく多人種国家として存在している。

 アメリカの成功例が有るので、江沢民派は中国の神話である黄帝を頂点とした多人種国家としての中華思想の民を求めていると思われる。

■習近平派は伝統否定
 それに対して習近平派は伝統否定だ。中国に受け入れられた仏教すら否定し、イスラム教・キリスト教の否定と社会主義・共産主義に適合した宗教に変えている。宗教の神を中国共産党の元党首と現党首にすれば、中国共産党が神として崇拝される。

 伝統である宗教は命令しなくても人を従わせる力を持つ。だが権力である中国共産党は命令しなければ従わない。中国共産党は命令しなくても神を崇拝する宗教が怖いのだ。理由は人が集まれば易姓革命の種になる。これが中国の歴史。

 中国共産党が宗教の神になれば問題は解決する。仏教・イスラム教・キリスト教などの神が中国共産党になれば、中国共産党は崇拝されるので易姓革命にはならない。そう考えたと思われる。

■派閥争いの中国共産党
 中国共産党が進める政策は伝統の利用と否定で矛盾が存在する。この原因は中国共産党の派閥争いが原因だと思われる。大別すれば江沢民派と習近平派の派閥対立。易姓革命を恐れることで共通しているが、伝統の利用と否定で違いが有る。

 江沢民派の黄帝を頂点とすれば中国を多人種国家にすることができる。この場合の中華民族は中華思想の民になり、チベット人・ウイグル人なども中華思想の民として組み込める。現地の宗教は黄帝を認めれば、神仏習合の日本の様に共存可能になる。

 日本の土着の信仰は神道であり仏教は外来宗教。日本人は外国の宗教でも受け入れており、神仏習合として今も継承されている。江沢民派が日本の神仏習合を参考にしたかは不明だが、日本での成功例が有るので中国でも成功する可能性は高い。

 問題なのは習近平派の政策。習近平派は宗教を完全に否定しており、社会主義・共産主義に適合した考え方だけを押し付けている。習近平派は中国共産党を頂点とした支配を前提としているので中華民族すら存在しない。中国共産党が求めるのは神と奴隷の関係と思われる。

■派閥争いから闘争へ
 今の中国政策は習近平派が勢力を拡大している。実際に習近平主席になってから、ウイグル人やキリスト教徒への弾圧が激化している。しかもウイグル人は生きているだけでテロリスト扱いだから江沢民派の政策と矛盾する。

 この矛盾は派閥争いが原因なので、中国はチベット人・ウイグル人の反乱よりも派閥争いが原因で反乱が発生しかねない。理想としては江沢民派の政策が中国に望ましいが、習近平派は認めていない。そうなれば派閥争いから闘争に発展するかもしれない。

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