「米朝戦争に備えよ」

「米朝戦争に備えよ」
氏名 上岡 龍次

■北朝鮮の強気
北朝鮮は7月7日にアメリカを批判した。アメリカのポンペオ国務長官が北朝鮮で協議を行ったが、北朝鮮はアメリカの要求が気に入らない。

北朝鮮、米国の一方的非核化要求を拒否 協議後に態度硬化
http://www.afpbb.com/articles/-/3181614?cx_part=top_category&cx_position=5

アメリカは制限戦争を採用しているから、北朝鮮はアメリカが用意には開戦しないことを見抜いている。だから北朝鮮は強気になっている。

■制限戦争
アメリカが北朝鮮と開戦しないのは制限戦争を採用しているから。

制限戦争論:キッシンジャー(アメリカ)
「交渉と戦闘は段階的に推進すべき。戦略の目的は敵政治意志の譲歩であって敵軍の撃破ではない」

制限戦争は軍事的圧力で相手国の政治的譲歩を求める策。これまでの米朝関係を見ると段階的軍事的圧力が下げられている。これは北朝鮮が政治的に譲歩したので、アメリカも圧力を下げている。

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だが北朝鮮が強気になれば、アメリカの軍事的圧力が上がることを意味している。今の軍事的圧力は最も低い段階だから、次は米韓軍事演習の再開宣言から開始される。

■北朝鮮に合わせるアメリカ
制限戦争は相手国の政治的譲歩が目的だから突然開戦しない。アメリカと北朝鮮は何度も協議を行い、北朝鮮の動きに合わせてアメリカの軍事的圧力が上がっていく。

北朝鮮は非核化を選んでいるから、アメリカと北朝鮮の協議は続く。これは非核化の進め方に関する協議だから、北朝鮮としては時間稼ぎに使える。北朝鮮としては可能な限り非核化を盾に時間稼ぎを行うはず。

トランプ大統領は在韓米軍撤退を示唆したが、これでは撤退させることはできない。在韓米軍撤退は北朝鮮の政治的譲歩が先だから、撤退が先になることは有り得ない。仮に在韓米軍撤退を先に行えば、アメリカは北朝鮮と取引材料が無くなってしまう。これではアメリカが交渉で不利になり、北朝鮮が有利になるだけ。

■北朝鮮が求める経済制裁解除
北朝鮮は経済制裁解除を非核化の前提条件にしているから、アメリカとの食い違いになっている。アメリカは核開発施設や弾道ミサイル製造施設の破壊が前提条件だから、お互いに譲れない。

前提条件の違いは北朝鮮には好都合。なぜなら前提条件の一致で協議が行えるので時間稼ぎになる。しかも非核化を選んでいるからアメリカは北朝鮮を攻撃できない。

北朝鮮は非核化を盾にアメリカからの開戦を阻止できている。これは北朝鮮には旨味だから、用意に協議を捨てることはない。制限戦争は相手国の政治的譲歩に合わせるから、結果的に主導権を奪われる欠点を持つ。

■迷走するアメリカ
アメリカは制限戦争を朝鮮戦争・ベトナム戦争で行い失敗した。それでもアメリカは制限戦争の誤りを認めていない。制限戦争は戦争を回避する策としての目的は正しい。だが世界は限定戦争を採用している。

限定戦争は政治の延長として戦争があり戦争も政治。だから敵国の軍隊を撃破することが第一で、軍隊を撃破された国は和平交渉に応じている。これが人類史。

だがアメリカは制限戦争の誤りを認めないから、勝てる戦争でも勝てなくなった。それが朝鮮戦争とベトナム戦争。

■これから米朝戦争に向かう
米朝関係は非核化の進め方で協議を行うが、段階的にアメリカに不信感が高まる。迷走から確信に変わり、段階的に軍事的圧力を上げることになる。

米朝関係は段階的に悪化し、避けられぬ米朝戦争が始まる。これが今後の世界。それまで世界は米朝関係に振り回される。アメリカと北朝鮮が国連で論戦を行うようになれば、それは間接的な宣戦布告になるはずだ。

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