日米同盟と将来の対中国戦争

「日米同盟と将来の対中国戦争」


■マティス国防長官の発言
アメリカのマティス国防長官が6月29日に小野寺防衛相と会談した。マティス国防長官の発言は、アメリカの国防線の位置と南シナ海が予想される戦場だと仄めかしている。

「日米同盟はインド太平洋の安定の要」 マティス国防長官
http://www.afpbb.com/articles/-/3180481

日本はアメリカから信頼されており、共に戦うことを公にした。マティス国防長官が向けた発言の相手は中国。既に中国とアメリカの戦いは始まっている。

■在韓米軍の扱いで国防線が変わる
トランプ大統領は在韓米軍を撤退させることを何度も臭わせている。駐留費は高く経済を圧迫させる。だが在韓米軍はアメリカの国益のために駐留しているのが本音。朝鮮半島の安定は建前。

在韓米軍が撤退すれば、アメリカの国防線は朝鮮半島から日本列島へ移動する。アメリカの国防線が日本列島に移動すれば、アメリカが想定する戦場は日本列島から台湾のラインになる。

北朝鮮が非核化を選ぶと、この可能性が高くなった。だが北朝鮮は真に非核化を選ぶ動きが無い。北朝鮮が真に非核化を選ぶなら核弾頭と弾道ミサイル生産工場を破壊するはず。だが北朝鮮は実験施設を破壊するだけ。

北朝鮮が非核化のパフォーマンスをしていると判断すれば、トランプ大統領も在韓米軍を撤退させない。この場合はアメリカの国防線は朝鮮半島に留まることになる。

アメリカの国防線が朝鮮半島に留まることは、アメリカの仮想敵国は中国・北朝鮮・ロシアになる。

■日米同盟とインド太平洋の安定
マティス国防長官は日米同盟がインド洋から太平洋までを覆うことを発言した。アメリカの国防線が朝鮮半島に留まるならば、日本は後方の基地になる。日本は朝鮮半島の国防線に守られながら、インド洋と太平洋への出撃基地になることを意味している。

基地:戦略的地勢・戦力(兵員・装備)の休養・補給・整備・防護の機能。そのためには基地周辺に工場と技術、本国との兵站連絡施設が必要。

泊地:戦略的地勢・戦力の休養・軽整備の機能で十分。

南シナ海にも海軍基地は在るが、アメリカ海軍の艦艇を整備する基地機能は限定されている。日本は整備可能な国なので、アメリカ海軍としては重要な国。

日本は基地として機能するが、南シナ海では泊地が大半。だからこそ日本の価値は高い。アメリカ海軍は日本を基地として使い、太平洋とインド洋までを作戦範囲に入れている。

■想定される南シナ海での戦闘
日米同盟がインド太平洋の覇権を握るならば、必ず南シナ海を中継する。南シナ海は中国が覇権を拡大しており、日米同盟は中国との戦闘を前提になった。南シナ海は日本が使う海上交通路に位置するから、日本は嫌でも戦争に巻き込まれる。

だが日米同盟は中国との戦争を困難にする。中国と言えども日米を同時に戦争することは難しい。中国が日本と戦争するなら容易。日米同盟は戦争の敷居を高くする。この点では集団的自衛権は戦争回避に役立つことになる。

中国は日米同盟と戦争するには余ほどの覚悟が必要になる。中国も同盟を組んで日米同盟と対立すれば戦争の敷居が低くなる。

南シナ海を見れば、反中国派の国が増加した。これは中国が強引に南シナ海の島々を奪取したことで反感を買ったからだ。これで中国と同盟する国は少なくなった。

中国と同盟する国は、南シナ海の戦闘に参加困難なロシア・北朝鮮など。こうなれば中国は容易には南シナ海で戦闘は難しい。

■中国の決意と日本の決意
中国がアメリカに変わる強国になることを決意すれば、南シナ海での戦闘は避けられない。なぜなら南シナ海は海上交通路の要の一つ。南シナ海を中国が独占すれば、日米の経済に打撃を与えるから。

中国が日米同盟軍を戦場に引き込むことを想定すれば、南シナ海は最適な海域。だからこそ日本は決意が必要。国際社会の覇権争奪戦に日本は巻き込まれたのだから、日本はアメリカと共に生きるしか道は無い。




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