一帯一路に踏み潰されるウイグルと対策

■一帯一路
 中国共産党は現代版シルクロードを目指している。陸と海に現代版シルクロードを用いて覇権拡大を行っている。ならば一帯一路に組み込まれた国は、中国共産党の戦略に組み込まれることを意味する。悪く言えば国の乗っ取り。

■植民地
 植民地は旧世紀には存在したが21世紀の現代では確認されていない。だがこれは見た目だけで、本質的には市場争いの形で継続している。

植民地(Colony)
タイプ1:移民地
 原則的に移民自治(現地政権・原住民無視)。

タイプ2:資源収奪・製品市場
 限定主権の原住民政権存続(保護国化)。

タイプ3:戦略的基地の獲得
 総督府による直接統治。

 移民としての植民は、21世紀の今では難民問題として扱われている。不法移民や難民を道徳心から受けいれた国が存在した。実際受け入れてみると、不法移民や難民の多くが現地政権を無視し独自の共同体を形成した。これで現地住民と対立となっている。

資源収奪・製品市場としての植民地は、21世紀では市場争いに形を変えている。旧植民地だった国は成長すると有望な市場になった。このため市場争いが行われ、常に強国の覇権下に置かれている。

 大英帝国は世界に植民地を置いていたが、基本的にタイプ2の植民地経営を行っていた。これは間接統治だから植民地経営としては成功していた。だがインドでセポイの反乱(1857-1859)からタイプ3の戦略的基地の獲得に切り替えた。

 大英帝国は間接統治から直接的統治に切り替え、世界各地に総督府を置いて直接統治する。これは大英帝国本国が直接インフラ整備することになり、植民地経営の負担となる。

■ウイグルは直接統治
 一帯一路を見れば、ウイグルは中国と中央アジアの出入り口に存在する。つまりウイグルは一帯一路の緊要地形であり、ヨーロッパ・中央アジアとのルートを遮断する位置に存在する。それだけウイグルの戦略的価値は高い。

 中国共産党は一帯一路を成功させるために、ウイグルを直接統治することで安全を保証している。何故ならウイグルで反乱が発生すれば一帯一路を容易に遮断するからだ。だから中国共産党はウイグル人ならばテロリスト扱いしてまで弾圧する。

 中国共産党は人が集まれば易姓革命の種だと恐れる。だから命令しなくても人を集める伝統を否定する。伝統さえ奪えば人は集まらない。代わりに中国共産党が社会主義・共産主義を与え、中国共産党を神として崇拝させようとしている。

 ウイグルで強制収容所を建設しウイグル人を洗脳する。これで伝統を奪い無神論者に変える。そして中国共産党に従うロボットにすることを推し進めている。これだけ中国共産党が熱心なのは、ウイグルで反乱を起こされると一帯一路が遮断される。だから中国共産党はウイグル人の人権など無視するのだ。

■過激化が予想される
 アメリカと中国の貿易戦争で中国共産党は苦しい立場に追い込まれている。これに対応するにはウイグル人を強制収容所で働かせること。これは最低限の食事だけで良く、人件費ゼロで利益が得られる。

 ウイグル人を強制収容所で働かせれば安い商品でも利益が得られる。これならアメリカとの貿易関税に対抗可能。しかも強制収容所で洗脳もできるから一石二鳥。仮に強制収容所で死んだら反乱予備軍が死ぬから一石三鳥と考えているのでは。

 アメリカがこれを見抜いたかは不明だが、アメリカはアメリカ企業にウイグルでの事業展開に熟考を呼びかけている。アメリカは人権問題でウイグルに介入することで、間接的に一帯一路を妨害している。そして同時にウイグル人の人権回復に干渉していることを意味する。

■ウイグルは政治の道具
 これまでウイグルは国際社会から距離を取られていた。理由は自国第一。どの国も宗教は同じでも国益優先で動く。だから宗教は同じでも外国人として扱う。だからウイグル人の悲劇は黙認される。

 だが覇権が対立すると中国共産党の内政に干渉する国が出るのも国際社会。アメリカと中国共産党の覇権が対立したので、アメリカは人権問題をネタに中国共産党を叩いている。これはウイグル人が地道に活動したことでアメリカが干渉するのだが、国際社会では干渉するネタとタイミングが有るのだ。

■道具になることを選ぶのか?
 ウイグル人には選択肢が有る。東トルキスタンが中国から分離独立することは不可能に近い。だが中国の連邦国家としての東トルキスタンならば成功確率は高い。連邦国家ならば東トルキスタンとして独立国家になることが可能。

 連邦国家の一部として生きるならば中国共産党と共存共栄が可能。さらにアメリカからの政治的干渉が得やすいので成功確率が高まる。共存共栄としての人権回復を選ぶか、それとも分離独立を選ぶかの選択肢が有る。

 東トルキスタンとして中国から分離独立するならロシアの領域になる。何故なら東トルキスタンの位置は海から遠く、日米の手が届く領域ではない。ソ連時代に東トルキスタンを支援した様に、今ならロシアの領域なのだ。

■連邦制を推奨
 現実路線を言えばウイグル人には連邦制を推奨する。連邦制ならば中国共産党との共存共栄だから穏健派。そうなれば人権回復でチベット・ウイグル・中国国内の仏教徒・キリスト教徒・気功団体の法輪功も参加可能。

 さらに穏健派だからアメリカも人権問題で中国共産党に干渉できる。数とアメリカの干渉を得られればウイグル人の人権回復と東トルキスタンを得ることができる。だから私は連邦制を推奨する。

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