日本に必要な対核兵器戦略

■核兵器の存在価値
冷戦期の欧米の軍人は、核兵器が軍事用ではなく政治用だと気付いた。仮に核兵器を使えば汚染された地域になる。それでは自軍の進撃すら危険で、さらに占領すら不可能な環境になる。

戦争は土地を占領してこそ勝利する。2600年の戦争史を見ると、火力攻撃だけで戦争に勝利した戦例が無い。爆撃機を用いた空爆を行っても戦争に勝利した戦例が無い。

■核兵器は政治用の恫喝兵器
 核ミサイルは自国の滅亡を覚悟した相殺戦では使える兵器。しかし戦争の勝利を追及する限定戦争では使えない。

「核兵器は実戦兵器から抑止兵器になり、今日では交渉兵器になった。従って核抑止力の信憑性よりも曖昧性の方がより安定と抑制に効果がある」
(ブレジンスキー論文/トレンズ第一号)

■初期の核弾頭弾道ミサイル
初期の弾道ミサイルのCEPは3000m。その時の核威力はメガトンクラスだった。CEPが400mになると各威力はキロトンクラスまで低下。この理由は命中精度が向上したから。弾道ミサイルの目標は地下施設だから、破壊可能な兵器は核弾頭と各威力だった。

これは空対空ミサイルでも同様で、命中率が向上すると弾頭重量は低下している。対地爆撃も同様で、第二次世界大戦では目標を破壊するのは100トンの爆弾が必要だった。しかし、誘導弾を用いれば1トン以下で目標を破壊できる。

■通常弾頭
弾道ミサイルでも目標の10m以内に着弾すれば、通常弾頭でも核保有国に対する報復が可能。何故なら、弾道ミサイルを発射する地下サイロを無力化できる。

さらにCEPが5m以内になれば、標準耐圧地下壕(70Kg/平方cm)を通常弾頭でも破壊できることを示唆している。

■日本に必要な弾道ミサイル
日本に必要なのは核弾頭ではなく、通常弾頭でCEPが10m以内の弾道ミサイル。アメリカは100キログラムのタングステン製の弾頭を用いることを目標としている。速度によるが、着弾すれば1キロトンから2キロトンの破壊力になるという。

ならば日本はCEPが10m以内の弾道ミサイルを持てば、通常弾頭でも核保有国と対等になれることを意味している。日本が真に求めるのは核弾頭ではない。日本の技術を用いた精密誘導弾と言える。

■日本に必要な対核兵器戦略
日本に必要なのは空母艦隊と敵基地攻撃能力。何故なら核兵器は政治用の恫喝兵器。ですが空母艦隊と敵基地攻撃能力は使える通常戦力。さらに通常弾等でも目標から10m以内に着弾する弾道ミサイルを保有すれば良いのです。核弾頭の破壊力は有ります、命中精度の悪さを補うことが目的。

だから10m以内に着弾する弾道ミサイルは核兵器を不要にします。実際に巡航ミサイル・トマホークは目標から10m以内に着弾する様になりました。するとトマホークは先制攻撃と報復攻撃に使えることを示しました。日本は技術を用いて10m以内に着弾する弾道ミサイルを保有することが望ましいのです。

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