捨てられたシリア内戦の反対派

「捨てられたシリア内戦の反対派」

■追いやられる反体制派
シリア内戦は反体制派の敗北が続いている。シリア内戦の戦場はシリア北西部とシリア南西部だけだった。シリア南西部の反体制派が撃破されたことで、残るは北西部だけになった。

本来の内戦では殲滅戦が基本。敵を包囲して殲滅する。内戦だから敵をテロリストとして処分できる世界。だがシリア内戦は敵を逃がすことが採用された。だが逃げる場所はシリア北西部。

これは優しい内戦ではなく、計画的に行われる殲滅戦の序曲。反体制派を北西部に集め、その後シリア政権軍が殲滅する計画だろう。

■内戦は代理戦争
内戦は国内で主権を奪う戦争。勝利した勢力が主権を持つから、敗北側は人権を失うことになる。だから内戦は常に凄惨で、国家間の戦争以上の悲劇を生む。

国家間の戦争は政治の延長として戦争が有り戦争も政治の一つ。だが内戦は交渉相手がいない世界。だから政治の破断。この違いだから内戦は常に凄惨になる。

内戦は第三国が介入し代理戦争になる傾向がある。これは直接仮想敵国と戦争すると自国も損害が出る。だが内戦に仮想敵国が介入しているならば、内戦を利用して仮想敵国を困らせることが可能。

シリア内戦もロシアは政権を支援し、アメリカは反体制派を支援した。ロシアとアメリカはシリア内戦で代理戦争をしている。間接的にはロシアとアメリカの戦争は既に始まっている。

■シリア内戦はロシアの勝利
シリア内戦はアサド政権が優勢になったことで、ロシアが間接的な戦争の勝利者になりそうだ。シリア内戦の反体制派は優勢だったのだが一枚岩ではなかった。これで指揮命令系統が統一されず、団結して政権軍と戦えなかった。

さらにアメリカの反体制派支援も迷走した。反体制派を支援するトルコとアメリカで対立。これで反体制派同士の対立も発生。しかもアメリカの反体制派支援も熱心さを失った。

これではシリア内戦は政権側が有利になる。有利さを表すように、反体制派を交渉でシリア北西部に移動させる優しさを見せた。これは意図的に行われた誘導で、シリア北西部を最終決戦の場に選んだだけ。

■予想されるトルコとの戦争
シリア北西部はトルコ隣接しており、しかも反体制派の一部はトルコ系。トルコは自国民を隣国シリアに移民させた。そしてトルコ系移民がシリア住民よりも多くなると反体制活動を行った。これはトルコによる移民を用いた国盗り。

この様な策はロシアも使っている。ロシアは隣国ジョージアとウクライナに移民を送り出した。ロシア系移民が現地民よりも多くなると、選挙を悪用して自治権獲得を求めた。ロシア系移民が多数派だから選挙で勝利する。

選挙を悪用して自治権を獲得し、次に祖国への帰属をロシアに求める。ロシアは自国民保護を名目に隣国へ軍隊を派遣した。

トルコも古典的な策を使いシリアの国盗りを行った。シリアは反体制派を意図的にシリア北西部に集め、反体制派をトルコ側に追い立てる計画と思われる。

■対テロ作戦を名目にトルコへ侵攻
シリアの計画は、対テロ作戦を名目にトルコ領内に侵攻すること。同様のことをトルコも行ったから怒れない。シリアはトルコが使った策を使う番。

アサド政権軍はシリア北西部で包囲戦を行い、反体制派を意図的にトルコ領内に追い出す。その後アサド政権軍は逃げる反体制派をトルコ領内まで追いかける。これでトルコは戦場となり、トルコ軍とシリア軍の交戦の可能性が高まることになる。

■内戦から国外戦への移行
国同士の戦争に発展すれば、世界経済に影響を与えることになる。これは印象で株価が変動するし、消費される物資が増えて株価が上がるからだ。

しかもトルコと貿易をしている国は貿易量が減少する。そうなれば他の国との貿易を増やすことになる。これだけでも世界経済に何らかの影響を与えてしまう。すぐに変化は出ないが、今から変化に備えるべきだ。




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桜木 武史

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