シリア内戦から国家間の戦争への回帰

「シリア内戦から国家間の戦争への回帰」

■戦争の予兆
シリア4月9日、シリア空軍基地が正体不明の組織からミサイル攻撃を受けた。現段階では攻撃した国は名乗り出ていない。ロシア軍は即座に反応し、ミサイルがレバノン上空から発射されたと公表。ロシア軍は証拠となるデータを公表していないが、ロシア軍はイスラエル軍の関与を疑っている。

隠密裏に実行する能力を持つ軍隊は限定されている。付近に展開中で最も有力なのはアメリカ軍とイスラエル軍。次にフランス軍になる。アメリカ軍ならば隠す必要は無いから、可能性としてはイスラエル軍の攻撃が高い。

攻撃した国が名乗り出ないのは、それだけ反発を覚悟している国だ。攻撃を受けたシリア空軍基地には、ロシア軍とイランの革命防衛隊がいた様だ。それだけ空軍基地として重要な基地だったらしく、シリア空軍基地はミサイルを迎撃している。公には5発迎撃し3発が基地に着弾したらしい。

■死者は報復の種
今回の攻撃で基地から死者が発生した様だ。これは報復の種になり、怒りが憎しみを生み報復を約束する。シリア・ロシア・イランは、既に報復を目的とした作戦を準備していると思われる。それは同じ様にミサイル攻撃で仮想敵国に報復する作戦。

空軍基地を攻撃したのであれば、仮想敵国の空軍基地を攻撃する。これを行うために、シリア・ロシア・イランは邁進するだろう。国際社会ではミサイルによる火力攻撃は戦争開始を意味しない。大砲による砲撃やミサイルなどの火力攻撃は間接的な戦争に該当するから、ミサイルの応酬だけでは戦争にはならない。

直接的な戦争は、土地を占領できる歩兵が相手国に侵攻した場合に適用される。しかし国際社会にも抜け穴が有り、対テロ・対ゲリラ戦名目ならば隣国に軍隊を進行させても開戦にはならない。実際にトルコが対テロ戦で隣国シリアに侵攻したが、国際社会は黙認した。

シリア・ロシア・イランも国際社会の抜け穴を知っているから、同じ様にミサイルによる攻撃で仮想敵国を攻撃するだろう。

■代理戦争の開始と戦闘の拡大化
シリア・ロシア・イランが仮想敵国に報復を開始すると、両陣営がミサイルによる攻撃で対応する。これが長期化すると、アメリカは仮想敵国を軍事的に支援するだろう。アメリカは911テロ以後の対テロ戦争で弱体化した。だから直接的な戦闘には関与したくないので、仮想敵国に武器を売って利益を得るはず。さらに仮想敵国にアメリカ製兵器を売れば、仮想敵国はアメリカの代わりにシリア・ロシア・イランと戦争する。だからアメリカには都合が良い。

仮に仮想敵国がイスラエルならば、イスラエルと接近したサウジアラビアも戦闘に参加する可能性が高い。サウジアラビアはイランと対立中だから、サウジアラビアとイランもミサイルによる攻撃で間接的な戦争を開始する可能性が有る。

■危険になる海上交通路
広範囲でミサイルによる応酬が始まれば、周辺海域の海上交通路が危険になる。そうなれば紅茶・コーヒーなどは値上がりするだろうし、原油価格も高騰することになる。つまり、日本の輸入品は全て高騰することになる。

サウジアラビアとイランが交戦状態になれば、日本の石油輸入は危機的状況を覚悟しなければならない。日本は今から最悪を想定し、中東以外の地域からの輸入を増加した方が良いことになる。

原油価格が高騰するなら原発が再評価されるだろう。原発の価値は外交で影響を受けないため。外国からエネルギーで干渉されない様にするため、原発は独自のエネルギーを得る。このために原発の価値が有る。

中東で戦争が開始されたら?日本政府は今から備えるべきだ。野党は国際社会を見つめ、代案を出して危機に備えるべきだ。それができない野党ならば日本には不要。


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