習近平主席の反撃が始まる

■逆転劇
 トランプ大統領は米中貿易戦争で中国の習近平主席を追い詰めていた。米中が関税を課してもアメリカは困らない。何故ならアメリカはオリジナルを作れるが中国はコピーしか作れない。中国はレアアースでアメリカを脅したが、アメリカはリサイクル・別の国からの輸入などで対抗できるので困らない。

 習近平主席は敗北寸前までトランプ大統領に追い詰められていた。アメリカがイランに軍隊を移動したことで、中国の一帯一路は終わると思われた。だがトランプ大統領はイラン空爆を土壇場で中止したことで逆転劇が始まった。

■一帯一路の意味
 中国が進める一帯一路は第二のシルクロード。陸路と海路で中国とヨーロッパの市場を結ぶ経済圏。中身は中国の覇権拡大であり、中国の支配を隠すための経済圏。一帯一路の陸路と海路はイランで合流しており、イランは一帯一路の中継地点に位置する。

 そのためアメリカがイランを攻撃すれば、一帯一路の陸路と海路を同時に遮断できる。しかも一度攻撃が始まれば、一ヶ月以上はイラン国内の物流は停滞する。最悪の場合は一年間も使えない。これは経済圏としては致命的で、一帯一路加盟国の多くが離脱する。

 何故なら物流は安定して使えることが前提で、紛争などで長期間遮断されるなら経済圏としての価値を持たない。しかもイランで陸路と海路を同時に遮断されるので迂回路も存在しない。これでは経済圏として欠陥品。だからアメリカのイラン攻撃で一帯一路は終わり、習近平主席の立場も終わるはずだった。

■習近平主席の決断
 米中貿易戦争が始まると習近平主席は明らかに動揺していた。対応は後手に回り効果的な反撃は無かった。むしろ習近平主席の立場を悪くするだけだった。だが習近平主席はトランプ大統領の分析を怠らなかった。

 習近平主席はトランプ大統領の性格分析から、軍事投入をしないことを見抜いた可能性が有る。そこで習近平主席は南シナ海のウッディー島に戦闘機を派遣し、意図的にアメリカの偵察衛星に見えるように配置させた。

 アメリカの偵察衛星で確認された機体数は4機。基本的に戦闘機隊として航空戦力になるのは20機から。軍事の基本とウッディー島で確認された機体数と比較すると、ウッディー島の航空戦力は無い。これは明らかに飾りの機体数。

 さらに習近平主席は、6月中旬に中国の空母艦隊をグアム周辺まで進出させた。中国の空母艦隊は戦力としては子供。アメリカ海軍の空母艦隊と正面から戦えない戦力。

海軍戦略=艦隊+基地ネットワーク
海洋戦略=目的(制海権の獲得)・手段(敵艦隊+敵基地ネットワークの破壊)・方法(艦隊と基地ネットワークの造成)

制海権=艦隊+基地ネットワークの継続利用。

 海戦思想の基本から見れば、中国海軍が太平洋に進出するには台湾と沖縄を占領しなければならない。中国海軍は台湾と沖縄に基地を置くことで、太平洋に進出する門を獲得できる。

 中国海軍が台湾と沖縄を無視して太平洋で戦闘を行えば、日米は台湾と沖縄のラインで容易に中国海軍を遮断できる。中国海軍はグアム周辺で包囲されてしまい、基地への帰還すら出来ない。

 だから中国海軍の空母艦隊がグアム周辺まで進出したのは軍事的な意味ではない。習近平主席はトランプ大統領の性格を見抜き、戦争を臭わせるための政治的恫喝が目的だ。習近平主席はトランプ大統領が攻撃を決断できない男だと見抜き、ウッディー島に戦闘機配備と、空母艦隊をグアム周辺まで進出させる決断をした。

■アメリカの平和が終わった
 アメリカは第二次世界大戦後の強国として君臨した。アメリカは世界の警察を自称し世界各地に軍隊を配置する。目的はアメリカの国益であり、アメリカの覇権を拡大・維持することだった。
 
 覇権は軍隊を継続的に投入することで得られ、結果的に言葉による指導力が得られる。これは電話で相手を威嚇するだけでは効果が無い。だが相手に暴力を使えば、後に相手は言葉だけで従う。だが暴力を使わず言葉の威嚇だけなら怖くない。これはトランプ大統領が該当する。

 アメリカ軍はイラン革命防衛隊に無人偵察機を撃墜された。トランプ大統領は報復としてイラン空爆を決断するが、土壇場で攻撃を中止させた。これを明らかにしたことで、アメリカの強国としての地位が低下する。

石油タンカーの防衛は自国で、米大統領が日本などに要求
https://jp.reuters.com/article/trump-tanker-idJPKCN1TP2ML

 さらに悪いことに、トランプ大統領はアメリカの覇権が中東から撤退することを臭わせる。アメリカ軍がペルシャ湾に居ることは、アメリカの国益のため。そしてアメリカが強国としてペルシャ湾に覇権を置くことを意味する。

 だがトランプ大統領は、各国が独自にペルシャ湾での護衛をするように求めた。これでアメリアの強国は終わり、アメリカの平和は終わった。今の平和は強国に都合が良いルールであり、強国が平和を維持することで得られている。

■決断しない男と決断した男
 トランプ大統領はアメリカの平和を終わらせた大統領。これで習近平主席は救われた。トランプ大統領は米中貿易戦争で勝てる寸前だったが、決断しないことで習近平主席に勝利を渡してしまう。

 これから習近平主席はトランプ大統領に対して反撃を開始する。アメリカの米中貿易戦争には、イラン・ロシア・中国などの反アメリカ国の連合で挑むだろう。これは反アメリカ・ブロック経済で、アメリカの経済制裁を無力化する。

 習近平主席は日本のG20で、軍事力を背景に反アメリカ・ブロック経済構想でトランプ大統領に反撃すると思われる。


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