アメリカの戦略

■イラン攻撃
 アメリカとイランの対立が急激に激しくなった。北朝鮮軍は短距離弾道ミサイルを軍事演習で発射しても空母打撃群を派遣しない。だがイランに対しては、曖昧な情報で空母打撃群を派遣。

 同時に米中貿易戦争が激化。アメリカは中国と経済戦争をしながら、イランを空爆する意志を見せている。見た目はイランとの対立だが実際は中国との戦争。

■主敵は中国
 中国は一帯一路を急速に進めた。一帯一路は経済圏だが中身は中国の覇権。一帯一路には人民解放軍と基地が置かれている。これは中国によるアメリカへの挑戦であり平和の書き換え。

 アメリカは世界の警察を自称して世界各地にアメリカ軍と基地を展開した。世界の平和維持を名目にアメリカは軍事介入した。これで貿易路である海上交通路を保護すると同時に、アメリカの覇権を拡大・維持することが目的だった。これはアメリカの平和であり、アメリカのルール。

 アメリカはグローバル・スタンダードと称したが、中身はアメリカン・スタンダード。中国の一帯一路は、中身はチャイナ・スタンダードなのだ。これは中国の覇権とアメリカの覇権が激突しており、中国がアメリカに代わり世界の平和を作る行為。

 アメリカは中国を敵視し、間接的な戦争で挑んでいる。その一つが米中貿易戦争。アメリカは経済で中国の政治・経済を攻めている。アメリカは一帯一路潰しの一つとして、ウイグル人への人権弾圧を武器にした。

 中国共産党はウイグル人をテロリストと見なし、強制収容所に送っている。そこで再教育と称した洗脳と強制労働が行われている。強制収容所でウイグル人を働かせ、中国共産党は暴利を得ている。

 アメリカはウイグル人を人権問題として扱い中国共産党を批判。ならばチベット・中国の仏教徒中国のキリスト教徒・気功団体の法輪功への人権弾圧も扱うはず。ウイグル問題を使うのは、一帯一路の中国側の門に位置するのがウイグル。ウイグルは一帯一路の要の一つ。だからウイグル問題で中国を批判する。

 イランは一帯一路の中継地点に位置するから、イランを潰せば一帯一路は機能停止する。しかもイランは反米国だから、以前からアメリカと対立している。見た目はイラン潰しだが、中身は中国を主敵とした間接的な戦争。

■戦略
 戦略は決戦戦略と持久戦略が有る。イランは戦力と国力から持久戦略しか選べない。それに対してアメリカは、決戦戦略と持久戦略を選べる有利さが有る。

決戦戦略
1:勝利の獲得が戦闘の目的
2:損害の多寡を顧みない
3:迅速な決着を追求する

持久戦略
1:不敗が戦闘の目的
2:戦力の温存を図る
3:出来る限り敵の行動を妨害し戦いを長引かせる

 アメリカの主敵は中国。だからイランと持久戦は行わない。アメリカは決戦戦略を採用できるのだが、2001年から始まった対テロ作戦により消耗。人的損害はアメリカ世論を敵に回す可能性が高い。

■アメリカの戦略
 18世紀のヨーロッパで七年戦争が発生。参加国は人的損害が大きく次の戦争からは損害回避が目的になった。七年戦争以後からは、部隊移動で敵軍よりも有利な位置取りが流行した。そして損害回避目的の遠距離射撃。

 敵軍よりも有利な位置取りと遠距離射撃だから損害回避ができる。遠距離射撃は技術力が出るから、戦争では損害回避目的で使われる。

 アメリカ軍は精密誘導弾を用いた遠距離攻撃を優先することは間違いない。革命防衛隊を専門に狙うならば攻撃範囲も狭い。しかもイランは宗教組織が独裁政治を行う国。革命防衛隊は宗教組織の私兵であり正規軍ではない。

アメリカの基本方針:革命防衛隊とイラン国民を分離する。そしてイラン国民が反乱を起こす様にする。

アメリカが決戦戦略を採用する場合:周辺国の陸軍が参加することが条件
1:同盟国陸軍がアレキサンダー(アレキサンドロス)大王の道を使い首都テヘランまで侵攻。
2:アメリカ軍は同盟国軍に空爆(火力)を提供する。
3:アメリカの地上部隊参加は一部のみ。おそらく同盟軍を指揮する司令部。

 サウジアラビア軍などが参加すれば現実的な戦略。アレキサンダー(アレキサンドロス)大王の道は、攻める側が有利で守る側が不利な地形。だから待ち伏せ攻撃が行われても確実に首都まで到達できる。
 
 首都まで侵攻するのはサウジアラビアなどの同盟国軍。アメリカ軍は火力を提供するので損害を最小に抑えられる。サウジアラビアなどは宿敵を倒せるので旨味は有る。欠点は指揮命令系統が混乱しやすいので、アメリカ軍は司令部を地上部隊として派遣すると思われる。

アメリカが持久戦略を採用する場合:周辺国の陸軍が参加しない場合
1:アメリカ軍は空爆で革命防衛隊と施設を破壊する。
2:中東周辺でテロに対応する。
3:長期化させて中国の一帯一路を機能停止にする。

 現段階では最も有力な戦略。空爆だけなら技術力の差を活かし革命防衛隊を攻撃可能。しかも長期化すれば中国の一帯一路は機能停止。革命防衛隊が弱体化すると、独裁政治に反発するイラン国民が反乱を起こす可能性が有る。この場合はイラン国民を支援することになり、政権交代をイラン国民に任せることができる。

■まとめ
 アメリカ軍単独でイラン首都まで侵攻する可能性は低い。現段階では戦争準備は確認できておらず、兵力10万人以上をイランに投入する物資が確認できていない。戦争準備は半年前後必要だから、現段階ではアメリカ軍単独で決戦戦略は採用しない。

 アメリカの主敵は中国だから、イランは一帯一路潰しが目的。だから損害を回避しながら戦う持久戦略を採用すると思われる。さらに中国共産党によるウイグル人への人権弾圧を用い、米中貿易戦争で中国を苦しめるはずだ。これなら損害が少なく旨味が多い間接的な戦争を行える。


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