超音速兵器アバンガルドは幻

■宣伝するロシア
 ロシアはマッハ27で飛行する超音速兵器アバンガルドを宣伝した。アメリカが盾であるミサイル防衛システムを成長させたことで、ロシアは槍である超音速兵器で対抗している。超音速兵器に対抗することは難しいが、命中精度を無視した宣伝になっている。

■ミサイル評価基準の3要素
 ミサイルを評価する3要素が有るので、基準からアバンガルドを見てみたい。ソ連時代から射程距離はアメリカ本土まで到達していた。だから射程の問題は解決している。

ミサイル評価基準の3要素
1:弾頭(破壊力)
2:射程
3:命中精度

 核威力は命中精度の悪さを補うことが目的。冷戦初期の弾道ミサイルは目標から3000m離れて着弾。だから核威力はメガトンクラスだった。目標から100m離れて着弾するようになると、核威力は300から400キロトンになった。

 目標から10m以内に着弾するなら通常弾頭で良いことになる。実際に巡航ミサイル・トマホークは10m以内に着弾するようになると、戦術・戦略兵器として使われている。

■命中精度は公表されていない
 超音速兵器アバンガルドは、発射映像は公開されたが着弾映像は公開されていない。目標から10m以内に着弾するなら核弾頭不要。こうなればロシアは、通常弾頭を用いて先制攻撃と報復攻撃を行うことが可能。

 超音速でミサイル防衛システムを突破し、先制攻撃でアメリカを攻撃できる。だが命中精度が悪ければ核弾頭を用いなければならない。ロシアは目標に命中したと伝えるだけで、肝心な命中精度を隠している。

 命中精度を公表すればミサイル評価基準から判断できる。だが判断できない様に公表しているのが現実。目標を10m以内に着弾すれば核弾頭は不要だから、ロシアは大々的に宣伝可能。

 ミサイル防衛システムを突破し通常弾頭で先制攻撃できるならば、ロシア外交は圧倒的に有利になる。100m以内に着弾するなら核威力300キロトンを宣伝する。これでもミサイル防衛システムを突破するからロシア外交は有利。そうなるとアバンガルドの命中精度は、これらではないことになる。

■公表できない命中精度
 アバンガルドの命中精度が良いなら宣伝できる。ミサイル防衛システムを突破する速度は圧倒的で、命中精度が加わればロシア外交と軍事力はアメリカを圧倒する。だが現実のロシアは強気の公表だけ。アメリカ外交と軍事は変化していない。

 つまりアメリカ政府と国防総省は、ロシアのアバンガルドは脅威にならない命中精度だと知っている。だからアメリカはロシアの公表を無視した。ロシアは肝心な命中精度を隠すから、アバンガルドの致命的な問題を知られたと言える。

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