中国の憂鬱

■変化する世界
 技術の進歩で核兵器は世界に拡散した。第二次大戦後の世界は核保有国が強国の証。だが現状を打破したい国は核兵器を保有。核兵器を保有することで覇権争いに参加するようになった。

■技術の進歩
 これまでの世界は攻撃有利。だから核保有国は核弾道ミサイルを用いて恫喝できた。しかし技術の進歩で弾道ミサイルを迎撃可能な時代になり始めている。完全な迎撃は出来ないが、ある程度の迎撃が可能な時代になっている。

 核弾道ミサイルで相手国を攻撃しても、迎撃率50%で理論上核弾道ミサイルを無力化する。理由は生き残った部隊が敵国に報復攻撃するからだ。核弾道ミサイルで敵国を先制攻撃しても、敵戦力が50%生き残れば無意味な先制攻撃になる。だから迎撃率50%は理論上、核弾道ミサイルを無力化する。

 理論上の世界だが、迎撃率30%になれば抑止力になる。何故なら反撃する敵部隊が増加する。これでは先制攻撃する価値が低下する。

■外交力の低下
 理論上でも核弾道ミサイルで脅す国は外交力の低下を意味する。ミサイル防衛システムの迎撃率向上は、核弾道ミサイルを用いた恫喝外交を無力化する。だから北朝鮮・ロシア・中国の様な国はアメリカのミサイル防衛システムに反発する。

 
■現実世界と理論
 アメリカ軍は戦争で巡航ミサイルを使用。これで敵後方を攻撃できる能力を世界に示している。ロシア軍も遅れて巡航ミサイルを戦場に投入。命中精度はともかく、射程距離は先制攻撃と報復攻撃に使えることを世界に示した。

 だが中国・北朝鮮は戦場で実際に使っていない。弾道ミサイルも実験レベルであり、アメリカはミサイル防衛システムを完成させつつある。そうなると北朝鮮・中国は核弾道ミサイルで恫喝外交が無力化され始めている。

 ロシア軍は飛行速度マッハ30で飛行する弾道ミサイルを開発しているようだ。これの発射映像は公開されたが、目標に着弾する映像は公開されていない。冷戦初期の弾道ミサイルは目標から3000m離れて着弾。だから核威力はメガトンクラスだった。

 目標から100m以内に着弾すると核威力は300から400キロトンになった。核威力は命中精度の悪さを補うことが目的。だから目的に近く着弾するなら核威力は小さくなる。そうなればロシアのマッハ30で飛行する弾道ミサイルは、命中精度が悪いから着弾映像を公開できないことを意味している。

■核兵器に依存する国の黄昏
 中国・北朝鮮・ロシアは核兵器に依存している。ミサイル防衛システムを開発しているとしても、アメリカ軍よりも遅れている。アメリカは攻撃と防御を両立しはじめたが、中国・ロシア・北朝鮮は攻撃しかできない。

 そうなれば両立させるアメリカは外交と軍事で優位性を持つ。だが攻撃しかできない中国・ロシア・北朝鮮は外交と軍事で劣勢になる。つまり技術が外交に影響し、アメリカのミサイル防衛システムの傘が核保有国の地位を低下させている。

■今後の世界
 これまでは核兵器の傘が覇権を左右させた。これからは防御の盾であるミサイル防衛システムの傘が覇権を左右する。そうなれば中国・ロシア・北朝鮮などは、国際的な地位を低下させることになる。


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