非対称戦争が終わり国家間の戦争に回帰する

勢力A:シリア・クルド人
勢力B:トルコ

勢力Aを間接的に支援:中国・レバノン・ヨルダン・フランス・アルメニア・ロシア・イラン
勢力Bを間接的に支援:アメリカ・イスラエル・サウジアラビア

立場不明:エジプト

初期段階ではトルコ軍による対テロ作戦だった。だがクルド人部隊がシリア政府と共闘を選んだ。シリア政府は共闘に同意してシリア軍を北部に派遣した。

これで対テロ作戦から一気に国同士の戦争へ拡大することになる。2001年の911テロから世界は対テロ戦争が主流となった。これは非対称戦争と呼ばれ、今後の戦争は国家間の戦争ではなく、国家とゲリラ・テロ組織との戦争だと言われた。

私は3000年の戦争史から見ると、非対称戦争は季節の様な一時的なものだと主張してきた。だが各国の軍隊は敵軍との戦闘からテロ組織・ゲリラ組織に適合した装備と訓練にした。各国の軍隊は国家間の戦争が復活すると損害が増大するだろう。

何故なら敵軍と戦うには装備と訓練が異なるからだ。軍隊が本来の装備と訓練に戻るまで損害が増大し、10年かけて戻るだろう。

シリア国内の反政府組織が大部分消滅した時が内戦の終わり。同時に非対称戦争の終わりを意味する。シリア南部で反政府組織が敗北した段階で非対称戦争から国家間の戦争へ回帰する兆候が出ている。

シリア軍がクルド人部隊と共闘したことは、明らかに国家間の戦争に回帰する宣言と言える。

世界は再び国家間の戦争へ回帰する。

世界はどの様に対応するのか?

国家間の戦争になると直接参戦することを回避する。間接的に支援して代理戦争させるのが基本。自国の仮想敵国を苦しめるには間接的な戦争が最適。これが国際社会。

トルコとシリアが国家間の戦争を復活させ、国際社会は10年間かけて軍隊を非対称戦争向けから敵軍相手に回帰するだろう。そのための時間稼ぎであり生贄と言える。

トルコとシリアの戦域は中東全域に及ぶ。問題はイランとサウジアラビアの関係。イランとサウジアラビアが間接的な戦争に限定すればペルシャ湾は安全。同時に世界経済を安定させた戦争経済を生み出す。

だがイランとサウジアラビアが直接交戦すれば、ペルシャ湾が封鎖され海上交通路が世界経済を混乱させる。この場合は各国は軍隊をペルシャ湾に派遣して海上交通路保護に動くだろう。

世界が望む戦争は?

イランとサウジアラビアが直接交戦しない戦争。この場合は戦争経済は好景気を世界経済にもたらすだろう。参考例は朝鮮戦争。

朝鮮戦争は戦域が限定されており隣接国は戦争に巻き込まれなかった。このため隣国日本は在日米軍が有りながら攻撃を受けなかった。アメリカ軍が隣接する中国・ソ連を攻撃しなかったことも有り、双方が隣接国を聖域とした。

これで日本は朝鮮特需。

トルコとシリアの戦争が限定された戦域になれば、世界は朝鮮特需の様な好景気を甘受するだろう。

問題はイランとサウジアラビア。両国が直接交戦すると好景気は得られない。

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