イランの内憂外患

タイトル:イランの内憂外患
氏名 上岡 龍次

■追い詰められるイラン政権
イランへの経済制裁は8月7日に再開される。これでイラン経済に打撃になるが、イラン政権が恐れているのは国民の反乱。アメリカによる経済制裁を知っていながら、イラン国民は反米デモよりも反政府デモを選んでいる。

■トランプ大統領はイラン政権と再交渉
トランプ大統領はイランを経済制裁で追い詰め、アメリカとの再交渉を行う様に誘導している。これは妥協と最後通牒の区別で見ると良い。

妥協案 :相手国に餌を与えて自国が譲歩する(受動的・等価交換)
最後通牒:相手国が譲歩するならば自国が餌を与える(能動的・押し売り)


トランプ大統領がイランに行っているのは最後通牒。イランが譲歩すればアメリカが餌を与える順番だから最後通牒になる。トランプ大統領は譲歩しないから、イランが譲歩する様に追い詰めている。

これは日本には馴染みがあるハル・ノート。アメリカから日本に譲歩する条件を押し付けて、日本が譲歩すればアメリカは日本に餌を与える方式。当時の日本は怒って開戦した。

国際社会では軍隊を用いて先に開戦した国は悪の国にされる。なぜなら今の平和を否定する行為だから。当時の日本はこのことを知らずに開戦。だから国際社会のマナーを知らないと失敗する。

イランはこのことを知っているから開戦できない。仮に開戦すればイランは悪の国にされる。しかもホルムズ海峡を封鎖すれば世界経済を混乱させる。そうなれば世界の大半がイランの敵になる。

これが判っているからイラン政権の選択肢は一つ。トランプ大統領と再交渉すること。しかもトランプ大統領に有利な条件で交渉するしかない。

■イラン国民の反乱
イラン国内は反体制デモが多発。アメリカによる経済制裁で反米デモが発生するよりも、
反体制デモが選ばれている。それだけイラン国民は政権を憎んでいる証。生活苦の元凶はアメリカではなく政権だと認識しているからだ。

イランは国民を豊かにする目的で革命を起こしたが、実際は政権維持目的の活動が優先された。革命を守る目的で外国に介入し、資金の多くを外国に費やした。

イラン国民の我慢は限界を超え、今ではトランプ大統領の経済制裁すら怒りの対象ではなくなった。それほどイラン政権の国民無視は悪化している。

イラン政権は各地の反乱を恐れて治安維持部隊を展開させているはず。革命防衛隊による軍事演習は、治安維持部隊を海岸部に移動させる名目。イラン政権は国民が反乱を起こすことを前提としており、既に末期的な状態だと思われる。

■イランは開戦できない
イラン政権は怒って開戦できない。イランから開戦すれば悪の国にされる。そうなればイランと敵対するサウジアラビア連合軍と戦争することになる。アメリカはサウジアラビア連合軍を支援すると公言しているから、アメリカはイランとは戦争しない。

そうなればイランは消耗するだけで利益は無い。しかもサウジアラビア連合軍との戦争でイランは引くことのできない戦争に追いやられる。

状況を放置すればイラン経済は悪化。それはイラン国民の反乱の原因になるから放置できない。イラン政権は嫌でもトランプ大統領と再交渉を行うしか選択肢が無くなっている。

それも早急にトランプ大統領と再交渉を行う必要が有る。イラン経済が悪化すれば、それだけ国民の反乱が発生する可能性が高くなる。反乱が発生すればイラン政権は否定され、以前の国家体制が復活する可能性が高い。

イラン政権は革命を守るか前国家体制を復活させるかの瀬戸際にいる。これは反乱が発生する前に実行しなければならないから、トランプ大統領と再交渉は早い方が良い。

■反乱か再交渉か
イラン政権の時間は少なく、国民の反乱を恐れながらの再交渉になるだろう。イラン政権が革命を守ることを選べば、トランプ大統領と再交渉するしかない。トランプ大統領は見抜いてイランを追い詰めていると思われる。

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