トランプ大統領の寛容は将来の戦争を約束する

タイトル:トランプ大統領の寛容は将来の戦争を約束する
氏名 上岡 龍次

■蠢く北朝鮮
米朝首脳会談は成功したが、北朝鮮は今も核兵器を廃棄しない。さらに核弾頭製造施設も破壊していない。北朝鮮がしたことは実験施設の破壊のみ。それでもトランプ大統領は北朝鮮に感謝し、米朝首脳会談が有効だと認めている。

だが北朝鮮は弾道ミサイル製造が疑われ、非核化とは真逆の道を進んでいる。それでもトランプ大統領は北朝鮮に対して寛容。これは北朝鮮を勘違いさせ、将来の戦争を約束する兆候と思われる。

■寛容なトランプ大統領
トランプ大統領は北朝鮮に対して寛容になった。以前は空母艦隊や爆撃機を朝鮮半島まで派遣したが、今では非核化を選ぶ限り寛容。

制限戦争論:キッシンジャー(アメリカ)
「交渉と戦闘は段階的に推進すべき。戦略の目的は敵政治意志の譲歩であって敵軍の撃破ではない」

その理由はトランプ大統領が制限戦争を採用しているから。制限戦争は敵軍撃破が目的ではない。制限戦争目的は相手国の政治的譲歩。軍事力で脅し、相手国に譲歩させることが目的。

仮に戦争になっても敵軍撃破は目的ではない。交戦国に政治的譲歩させることが目的だから、交戦国と交渉が行える程度の戦闘を最優先。相手国が怒ると交渉できないから、派手に勝とうとは考えない。

アメリカが制限戦争を採用した典型は朝鮮戦争とベトナム戦争。これでアメリカは勝てる戦争でも勝てなかった。政治が戦場を制限するから、制限外にいる敵軍を攻撃できない。これでは自軍は敵軍撃破などできないから勝利は困難。これで戦争が長期化した。

政治は常に相手国の政治的譲歩が目的だから、相手国の顔色を伺いながら対応する。だから制限戦争を採用すると容易には戦争は始まらない。トランプ大統領が寛容なのは制限戦争を採用しているから。

■主導権を与えられた北朝鮮
北朝鮮の軍事力は無いも同然。それでも北朝鮮がアメリカと対等になれたのは、トランプ大統領が制限戦争を採用したから。トランプ大統領は自ら北朝鮮に主導権を渡したので、トランプ大統領は北朝鮮の顔色を伺うことになる。

制限戦争の致命的な欠点は相手国に主導権を奪われること。北朝鮮が主導権を持ち非核化の進め方と時期を選定できる。これは北朝鮮が非核化を選ぶ限り有効で、弾道ミサイル製造が疑われてもトランプ大統領は怒らない。

北朝鮮は今も核弾頭製造施設と弾道ミサイル製造施設を破壊していない。これらを破壊すれば非核化の根拠となるが、トランプ大統領は見ていない。北朝鮮が実験施設を破壊すれば、それだけで非核化を進めていると見なされる。

北朝鮮としては実験施設を定期的に破壊すれば良く、裏で弾道ミサイル製造が疑われても安全を獲得している。なぜなら弾道ミサイル製造疑惑であり確定ではない。確定しているのは北朝鮮が破壊した実験施設。

北朝鮮は実験施設を破壊したことは事実であり明確に確認できた。だが北朝鮮による弾道ミサイル製造は疑惑。確定と疑惑を天秤にかければ確定が優先されている。だから北朝鮮は主導権を持っている。

■トランプ大統領からは動けない
北朝鮮の弾道ミサイル製造は疑惑。疑惑だけでトランプ大統領は空母艦隊を動かせない。仮にトランプ大統領が空母艦隊を朝鮮半島まで移動させれば、北朝鮮はアメリカが非核化を放棄したと言うからだ。

空母艦隊の移動は北朝鮮に有利な口実を与えてしまう。だからトランプ大統領は動けない。動いたら負けの世界だから、今は北朝鮮が主導権を持っている。

■終わりは有る
今のトランプ大統領は寛容だが終わりは来る。トランプ大統領は制限戦争に従い段階的に交渉を進めている。だから北朝鮮が手続きに従うならば安全。だが北朝鮮が核弾頭製造を公にすれば戦争が始まる。

つまり北朝鮮が非核化を放棄すると明言すれば戦争になる。それまではトランプ大統領は北朝鮮を攻撃しない。これは明らかだから、北朝鮮が慢心して公にする時が終わりの始まり。

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