核兵器削減の基準

タイトル:「核兵器削減の基準」

■予定される米ロ核兵器削減協議
トランプ大統領は7月16日にロシアと核兵器削減を協議する予定。核兵器は何度も削減協議が行なわれるが、核兵器全廃には至らない。核兵器は脅し用の兵器になった以上、容易には手放せない兵器になった。

トランプ大統領の思惑はともかく、プーチン大統領も協議には応じるだろう。ただし、ロシアに有利な条件でなければ応じない。

■核兵器の区分
核兵器の区分は戦略核、戦域核、戦術核に区分されている。この区分は攻撃する目標で分けられ、同時に外交交渉の区分でもある。

戦略核:敵国本土・核基地と市民が目標
戦域核:戦域・軍事基地が目標
戦術核:戦場・軍隊が目標

戦略核は敵国本土を攻撃するから民間人も攻撃目標。そうなれば敵国が基地を置いている国も攻撃され、民間人も巻き込んだ核戦争になる。

戦域核は戦域として指定された範囲内の軍事基地が攻撃目標になる。戦域は政治家が戦場と定めた範囲で、この範囲内の敵軍基地を攻撃する。

戦術核は戦場の敵軍を攻撃する。だから使用される数も少ない場合もあれば100発の使用を想定される場合もある。

■核威力と射程は結果論
核兵器の区分は攻撃する目標に合わせており、各威力は結果論と言える。一般的には核威力400キロトンは戦略核で核威力1キロトンは戦術核とされている。これは想定される目標に合わせた破壊力であり、目標を変えれば戦略核は戦術核にもなる。

戦略核と指定された300キロトンでも、戦場の敵軍に使えば戦術核。逆に戦術核と指定された1キロトンでも300発を敵国の首都に使えば戦略核になる。

射程や核威力は想定する目標に合わせているから最適化されただけ。だから攻撃目標を変えれば区分が変わる。

■交渉の基準
核兵器削減交渉は本音と建前で行われている。冷戦期に米ソが戦略核を削減したが、これはお互いが攻撃目標になったことが原因。戦略核でお互いに政治家を狙うと、戦略核で殺せば交渉相手がいなくなる。

お互いに交渉相手がいないと戦争は終わらない。そこで首都を戦略核の攻撃目標から外した。その結果戦略核は削減されている。これは政治家が死にたくないから攻撃目標を外しただけ。

戦略核は政治家同士が攻撃目標だから削減交渉として成立しやすい。だから主要都市はおまけとして攻撃目標から外される。

戦域核は核兵器削減の交渉では成立が難しい。政治家が攻撃されるのではなく軍人が攻撃目標。だから覇権交渉と重なるので取引材料が無ければ相手国は応じない。

戦術核は通常戦力が劣る国が保有する。核兵器を持っていても通常戦力が劣る時がある。戦力不足を戦術核で補うから、戦術核は通常戦力で戦争に勝てる場合にのみ放棄する。

■米ロ核兵器削減交渉
今のロシア軍では劣るから、プーチン大統領が戦術核を削減することは有り得ない。戦略核削減は自分も攻撃目標から外されるし安全も高まる。さらに戦略核を削減すれば浮いた金で通常戦力へ回すことができる。

プーチン大統領としては戦略核の削減は旨味が多い。だから戦略核の削減に関しては応じるだろう。だが戦域核の削減は応じない。なぜならプーチン大統領には旨味が無いから。

トランプ大統領が戦域核で譲歩すればプーチン大統領も削減に応じるだろう。そうでなければプーチン大統領には交渉する必要性が無い。

トランプ大統領が節約を求めているならば、アメリカの戦域核削減を手土産にする。一方的に戦域核削減を求めれば交渉など成立しない。

■可能性が有るのは戦略核削減
プーチン大統領は戦略核の削減には応じるだろう。だが戦域核の削減は応じないと思われる。なぜなら通常戦力であるロシア軍の戦力が不足しているから。今のロシア軍では戦域核を削減すると、仮に戦争になった場合の担保が失われる。それにロシアの戦域核が存在すれば、アメリカも容易には開戦できないと判断する。

プーチン大統領としては戦略核を削減して通常戦力に金を回したい。これが本音だから、トランプ大統領が一方的でなければ交渉は成立する。

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