決断できないトランプ大統領

「決断できないトランプ大統領」

■見た目だけの平和
トランプ大統領は北朝鮮を攻撃する様に見せかけたが攻撃しなかった。トランプ大統領は何度もグアムから爆撃機を飛行させ、空母艦隊も朝鮮半島付近に移動させた。世界は何度も緊張したが、トランプ大統領は北朝鮮を攻撃しなかった。国際社会には先制攻撃を黙認する抜け穴が有り、北朝鮮の失策でトランプ大統領は先制攻撃するチャンスを得ていた。それでもトランプ大統領は北朝鮮を攻撃しなかった。

シリア内戦で毒ガス使用疑惑が出ると、トランプ大統領はシリア攻撃を示唆したが、トランプ大統領は直前で攻撃を延期している。アメリカに同調しイギリスとフランスもシリア攻撃に参加することになっても、トランプ大統領は決断しない。

トランプ大統領は国連で正当性を主張しているが、毒ガス使用の証拠が有るなら既にシリアを攻撃している。証拠が有れば議論など不要のはず。外交で問題解決をすることは良いことだが、これは見た目だけの平和であり問題の先送り。

■国際社会は二枚舌
国際社会は二枚舌が基本で、理屈の様に答えは一つではない。国際社会の平和は強国に都合が良いルールだから、今の平和を乱す国は悪の国になる。軍隊を用いて先に開戦すれば、今の平和を否定する行為。この場合は悪の国にされる。戦前の日本は先に開戦したことで、今の平和を否定した悪の国にされた。だから宣戦布告を正式に行っていても、先に開戦した日本は悪の国にされる。これが国際社会。

先制攻撃の区分
攻勢攻撃(Offensive Attack):国際社会で否定される
敵国の国防線を踏み破って奇襲攻撃を仕掛ける。

防勢攻撃(Defensive Attack):国際社会で肯定される
自国の国防線の中で脅威国が戦争準備した段階で先制攻撃する。

国際社会の抜け穴は、自国が都合良く動ける様にしている。基本的には先に開戦すれば悪の国にされるが、仮想敵国が国防線の中で戦争準備しているならば、この時は先制攻撃が認められている。何故なら、これができなければ自国防衛ができないから。

■チャンスを逃すトランプ大統領
国際社会の抜け穴を悪用すれば、トランプ大統領は何度でも北朝鮮を先制攻撃できた。北朝鮮が核弾頭で威嚇した段階で先制攻撃できたし、太平洋で核実験を示唆した段階でも先制攻撃できた。実際にイラクのフセイン大統領が大量破壊兵器の存在を示唆したら、当時のアメリカは先制攻撃の大義名分にしています。戦後イラクを調べると大量破壊兵器は無かった。ですが、アメリカの先制攻撃は黙認されています。黙認される理由は、国際社会は強国に都合が良いルールだから勝てば官軍の世界なのです。

トランプ大統領は大義名分を得ても、北朝鮮とシリアを攻撃しません。トランプ大統領は親切にシリア攻撃を予告しました。これで奇襲性が失われ、ロシア軍もシリア軍も攻撃に備えて避難しています。さらに悪いことに、ロシアが外交でアメリカに対して攻勢に出ています。するとアメリカは外交で守勢に立たされ、苦しい説明を続けています。これでロシアとアメリカの立場が逆転しました。

本来ならば奇襲的にシリアを攻撃し、勢いを悪用して国連で主導権を取れました。後にアサド政権が毒ガスを使っていないことが明らかになっても、アメリカの攻撃は黙認されます。ですが未だにシリアを攻撃していません。これでロシア軍は空軍・海軍・陸軍を避難させただけではなく、アメリカ軍に有利な位置から反撃できる条件を得ました。

さらにロシアは、アメリカ軍がシリアを攻撃すれば戦争になると威嚇しました。トランプ大統領が奇襲的に攻撃しなかったことで、ロシアは選択肢を増やせたのです。ロシアはトランプ大統領が決断を迷ったことで、チャンスが舞い込んだのです。

トランプ大統領が先制攻撃していればロシアは戦争をネタに威嚇できません。ですが、今ではロシアが戦争でトランプ大統領を威嚇し、さらに国連で毒ガスの真偽を調べることで攻勢に出ています。ロシアから見れば、トランプ大統領はチャンスを与える有りがたい大統領になりました。

■日本に与える影響
トランプ大統領は北朝鮮とシリアを攻撃しないことで、国際社会から決断できない人物だと見なされます。軍事力で恫喝するが、攻撃しないと認識されたらどうなるのか?さらにロシアが参加したらどうなるのか?

5月には北朝鮮とアメリカの首脳会談が予定されていますが、ロシアが北朝鮮を外交から支援することになるはず。ロシアはシリアでの戦争回避をネタにアメリカを脅します。さらに北朝鮮での戦争をネタに恫喝するはず。

シリアで日ロ戦争を示唆されたトランプ大統領は決断できない。ならば日朝首脳会談は、北朝鮮に都合が良い条件で終わる可能性が有ります。トランプ大統領がロシアを恐れたとすれば、アジアの覇権はロシアに移ります。

これまではアジアの覇権はアメリカが持っていました。それがロシアに移動すれば、日本海・対馬海峡・南シナ海はロシアの覇権下に置かれる可能性が有ります。北朝鮮が有利になれば、非核化は曖昧になり日本の拉致被害者奪還すら霧散します。

アメリカの覇権がアジアで縮小するならば、日本は独自の覇権を持たなければ対応できません。その第一歩は自衛隊総兵力を50万人規模にすることです。



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