予測通りにアサド政権軍・ロシア軍が東グータで勝利

アサド政権軍・ロシア軍は東グータを90%ほど制圧した模様。私は2月28日に下記を投稿しました。

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機械化されていない部隊:1日1人25㎏の物資が必要。
機械化されている部隊 :1日1人100㎏の物資が必要。

一個師団(約2万人)の後方25kmに小規模兵站基地、後方50kmに中規模兵站基地、後方100km後方に大規模兵站基地を置く。


「兵站から見たシリア内戦」

シリア内戦は国内戦で、反政権派は独自の兵站を持っていません。反政権派は外部からの支援で活動を維持しています。シリア内戦は代理戦争であり、アメリカがロシアに仕掛けた間接的な戦争です。だからアメリカの支援が反政権派の活動を支えています。

ですが兵站としては規模が小さいので、反政権派兵士一日一人当たり25kgの物資が限界です。この物資は、市街戦などを利用した場合には機能しますが、野戦などでは機能しません。

反政権派は正規軍ではなくゲリラ組織だから、神出鬼没がゲリラの戦い方になります。ですがゲリラが土地を占領すると、最終的には敗北に終わります。何故なら、ゲリラは神出鬼没だから正規軍でも苦戦します。ですが正規軍に居場所を特定されると、ゲリラの強みが活かせません。

さらに兵站の違いが出て、長期戦になると正規軍が有利になるからです。

シリアの反政権派の大半が殲滅され、有力な反政権派は首都近郊の東グータだけになりました。東グータに籠る反政権派は、外部からの支援で辛うじて持久戦が行える程度です。しかし、ゲリラが正規軍に居場所を特定され、しかも包囲されたら終わりです。

アサド政権軍・ロシア軍は兵站が存在しますが、東グータの反政権派は兵站が無いに等しい状況に追い込まれています。東グータの地下にトンネルが有り、そこから物資を支援していると思われます。ですが、この程度では日々の消費には耐えられません。

兵力1個中隊の拠点1個を100名の歩兵が10日間攻撃する場合は、約10トン(食糧約3トン)の兵站準備が必要です。戦闘すれば損害が出るので、損害率5%で兵力55名に減少します。

戦死ではなく負傷するだけで兵力は減少するから、反政権派が戦闘する度に兵士と物資を消耗します。それに対してアサド政権軍・ロシア軍は、定期的に兵員補充と補給が得られます。

アサド政権軍・ロシア軍は、砲爆撃を行いながら、歩兵部隊は反政権派が攻撃するように仕向けているはずです。何故なら、包囲の輪を破ろうと反政権派が攻撃するからです。

反政権派はゲリラの強みを捨てて都市に籠ったのは間違いでした。市街戦だから持久戦は行えますが、外部に有力な機動打撃が居なければ勝利は得られません。

しかも包囲されたことで、反政権派の兵站は無いも同然です。今の東グータは、事前備蓄した物資しか戦えません。それに日々の戦闘で反政権派の戦力は減少しています。

これらのことから、東グータの反政権派は敗北します。

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私が用いたのは、2600年の戦争史から導き出された経験則です。経験則は理屈ではなく、人間の価値観を含んでいます。戦場心理が含まれているから、理屈とは異なった世界観です。

私の予測で違っていたことは、アサド政権軍・ロシア軍は包囲殲滅戦を行わなかったことです。私は包囲殲滅を行うと思ったのですが、交渉してトルコ国境に位置するイドリブ県へ退避させるとは思いませんでした。

アサド政権軍・ロシア軍が反体制派組織をイドリブ県に逃がした理由は、イドリブ県で再度対テロ作戦を再開するため。イドリブ県で反体制派組織をトルコに逃がし、アサド政権軍・ロシア軍は対テロ作戦を名目にトルコに侵攻すると思われます。

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