北朝鮮の誤算

「北朝鮮の誤算」

北朝鮮はトランプ大統領との首脳会談が行える予定になった。しかも今年の5月には首脳会談が予定されています。基本的には、この速さは以上です。普通は双方の政府が接触し、次に外務省が交渉を行い、次に政権が接触します。

これは文章化された親書が必要で、口頭だけでは動きません。口頭の場合は、初期の接触のみ。口頭では信用できないから、双方の政府関係者が何度も接触して親書に至ります。

口頭から親書に至り、親書でトランプ大統領が判断するまで約1年間は必要なはず。長ければ2年間は必要だから、北朝鮮としては交渉を長引かせる方が都合が良いのです。

北朝鮮としては最初から逃げ道を用意していました。それは口頭で韓国を動かしたこと。口頭ならば何時でも無かったことにできるから、仮にアメリカとの交渉が開始されても時間稼ぎが可能です。

政治:政治家から選ぶ目的地
戦略:政治目標を達成するルート
戦術:選んだルートを実際に実行する

北朝鮮とアメリカの首脳会談は今年の5月に予定されています。北朝鮮としては、こんなに早い首脳会談は予定していないはずです。何故なら政治・戦略では、長期戦と短期戦の区分は出来ますが、都合良く特定の日時までは指定できません。

政治:したいこと
戦略:何を・したい
戦術:いつ・どこで・だれが・何を・する

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首脳会談を開催することすら不確定なのに、実際に首脳会談の開始時期を特定など不可能です。しかも北朝鮮の親書ではなく口頭だから、トランプ大統領が口頭を理由に拒否する可能性も有りました。だから北朝鮮が意図的に首脳会談の特定をしたとは言えません。

仮に首脳会談が予定されても、本来ならば親書が得られるまで交渉を続けることになります。これならば北朝鮮は都合が良いのです。

アメリカが北朝鮮の親書を求めるまで時間稼ぎが可能だから、北朝鮮の政治では「時間稼ぎがしたい」か、「首脳会談がしたい」程度になります。戦略ならば、「時間稼ぎに必要な欺瞞をしたい」か、「首脳会談に向けて交渉がしたい」になります。

戦術の段階で、時間を設定して工作活動や交渉が行われます。だからトランプ大統領の即断はアメリカでも奇襲になり、北朝鮮にも奇襲になっています。

北朝鮮が交渉の長期化を政治目的としていた場合は、北朝鮮としてはトランプ大統領により政治と戦略を破砕されています。これで実際に首脳会談を行えば、時間稼ぎが行えず危険な状態になります。

ですがトランプ大統領が通常の手続きを無視しているから、トランプ大統領が怒って北朝鮮との戦争を決断しても、議会・アメリカ軍司令官・国際社会などは開戦に反対します。何故なら、アメリカに大義名分が無いからです。

トランプ大統領が口頭で動いたのだから、トランプ大統領が怒って開戦を決断しても効力を持ちません。この点では北朝鮮が有利です。ですが北朝鮮としては時間稼ぎには失敗しています。

北朝鮮は逃げることは可能でも、時間稼ぎで失敗することは明らかです。北朝鮮の誤算はトランプ大統領の即断でした。北朝鮮としては、会談内容で苦労しているはずです。さらに、会談後の時間稼ぎも再選定していると思われます。


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